HOTEL-L RENEWAL PROJECT
解説
お客様を誘い込む工夫POINT/01:外観→目に留まりやすくセンスを感じさせるようポイントで表現 POINT/02:エントランス→照明で雰囲気を演出し入りやすイメージを持たせる |
リピートしてもらうための工夫POINT/03:客室→非日常の空間を実現させる POINT/04:メニューパネル→バリエーションを持たせた視覚的な印象の強化 |
ENTRANCE人を誘い込むための最低限の仕掛け/エントランスの改修範囲は、通りを歩く人の視界に入る範囲とし、既存の形状を極力活かした内容とした。結果、壁面の塗装を行った他、ホテル名等のサイン関係の刷新、そして全体の照明による演出によって雰囲気作りを行った。 |
LOBBY第一印象の場とプライバシーの確保/ロビーはお客様にとって第一印象を感じる大事な場所。加えて客同士の微妙なプライバシーに配慮する必要がある。そこで全体の照明を照度を落とし床面に光を集中させた。細かな装飾は行わず、メニューパネルを浮き立たせることで雰囲気を演出している。 | ![]() |
非日常の「第2のおうち」
今回の計画では外観の一部及びエントランス部、全18室の客室のうち6室の改修を行った。
レジャーホテルの計画を行う場合、確実な集客の効果を出すためには、「お客様を誘い込む工夫」と「リピートしてもらうための工夫」の2点を踏まえてバランスよく計画を行う必要があると考える。そこで今回の改修では上記の2点を考慮して、本当に必要な機能と過剰な機能とを分類し、要素を絞り込むこととした。その上で最小限の費用で十分な効果を生むよう改修計画を進めている。
改修ポイントのうち、特に客室においては、「明確な世界観」を表現することを優先させた。
一般的なクロスの貼り分けと照明の演出効果のみではあるが、コンセプトを明快にすることによって、日常にはない非日常の世界観を演出するよう心掛けている。また、周辺物件との差別化の観点から、カジュアルなイメージよりも「オトナなカップル」が似合う空間として黒を基調としたイメージを採用し、他にはない独特のイメージを持たせるようにした。一方で設備面は最小限とし、ベッドパネルは照明系のスイッチやエアコンのリモコンのみにするなどの徹底した効率化を図っている。
最近のライフスタイルを表すキーワードの一つに「OUCHI」という言葉がある。情報が簡単に手に入るようになった現代、外に出ることなく「おうち」、つまりは家の中での快適性や自己実現を求めている人が増えているという。そんな中で今後のレジャーホテルに必要な要素とは、ただ派手な内装、過剰な設備機器のラインナップなどではなく、「明確な世界観をもった室内空間」であり、「おうち」では感じられない「非日常感」ではないかと考えている。設備面においても、そんな非日常のおうちを実現するために必要な要素に絞り込まれるべきであるだろう。そしてそれは大きなコストを掛けることなく実現ができるものであると考える。そんなシンプルな「第2のおうち」を実現することを考え、今回の計画を行った。(竹村尚久)




