SANNO BOOTH
SANNO-DESIGN
IPEC2006
会期: 2006年11月22日-25日
会場: 東京ビッグサイト 西ホール2
デザイン:ディーコンセプトデザインオフィス/竹村尚久
施工: 株式会社ムラヤマ
■CONCEPT
2006年11月にインテリア系展示会IPECでのブースデザイン。
アメリカ産広葉樹などのフローリング材他の木材を扱う企業である。
この展示会は設計者・デザイナーへ向けての展示会であり、同業もしくは類似の企業も出展していることから、いかに他社との差別化を行い出展の効果を出すかを念頭に入れて計画を行った。
■他企業との差別化とセンスの表現
木材系の企業がブースを構成する場合、一般的な考え方では、ブース内に木材をふんだんに使用してアピールを行う。しかし、デザイナーや設計者にそのような方法を取ったところで必ずしも商品を訴求できるとは限らない。大切なことは商品を「いかに見せるか」だと考える。今回の展示会では同業の企業も出展しているため、差別化を図る意味でも、ありがちなパターンは避け、敢えて黒の壁面を背景に、6つの樹種で同じ家具を製作・展示することで来場者にインパクトを与えることを考えた。
ブースデザインを行う上でのまずはじめの工夫。それは遠目のデザインの配慮である。
会場内を歩いている時に、「なんだろう」と思わせて思わず近寄ってみたくなるようなデザイン。今回は、敢えて6つの樹種をインパクトを持って展示することでその効果を出させることを企図している。
■自然に入り込み、会話が始まる工夫
短期間での成果を出すには、遠目からの工夫を行った後は、来場者の方を自然にブース内に引き込み、そして自然な形でスタッフとの会話が発生するような工夫が必要と考える。そこで、今回は6つの樹種によって製作した家具(ベンチ)を並べて、来場者の方に「これはどうなっているんですか」と敢えて聞いていただけるように工夫している。またベンチの背後の壁には、フローリングのサンプルや端材を並べて手にとれるようにした。そのベンチを見ようとする行為と、背後の壁面のサンプルを見ようとすることで、自然な流れでブース内へと誘導し、ベンチに座っていただく行為と合わせて、長くブース内にいていただくようデザイン的な配慮を行っている。
■ノベルティーの製作
今回のブースデザインを行うに当たって、木材の加工工場の見学をさせていただいた。ブースデザインを行う際には、可能な限り先方企業様の工場や会社・ショールームなどを見学させていただくことにしている。今回加工工場を見学させていただいて、10㎝巾程度のメープル材などの端材が工場の置かれていることに気がついた。そこで、その端材を加工して展示会期間中に配布する「コースター」を製作することを提案。焼印を押して、ついでに会社案内も形を合わせるように製作した。これをブース内に大量に積んで置くことで、同じような会話のきっかけと、配布して後日想起してもらうための工夫を行っている。ノベルティーと言えば、展示会でよくあるパターンとしては「ありモノ」のボールペンなどに社名を記載して終わり、というパターンがあるが、あまりお勧めはしていない。それよりも小さなものであれ、オリジナルで作成した企業の心が入ったものが大切と考える。
■環境を考える
展示会のブースデザインを行っているものとしては、常に環境のことは考えなければいけないと思っている。今回のブースデザインでは、今回の展示会のみで使用するものは、背後の壁面と床のパンチカーペットのみで、真ん中に置いたベンチは今後も別の展示会でしようすることを考慮したデザインとしている。また、ノベルティーとして作成した「コースター」も本来は廃棄される端材を利用したことで、環境に配慮している点を考慮したデザインとなっている。


