HAKU-DESIGN
IPEC2007
新技術賞 受賞
会期: 2007年11月21日-24日
会場: 東京ビッグサイト 西ホール2
デザイン:ディーコンセプトデザインオフィス/竹村尚久
施工: 株式会社ムラヤマ
STORY|
箔。といえば・・・金箔。
一般的にはそのように考える。
箔について調べる前までは。
でも、調べてみるとびっくり。
金箔以外にも、銀箔、アルミ箔、虹彩箔、古代箔・・・・。
箔には想像以上の種類がある。
さらに。箔を利用して様々なマテリアルができることも知った。
紙に箔を加えたり、布に箔をコーティングしてみたり。
特に金箔をガラスに貼って裏から照明をあてると青く光る。とか。
・・・・箔って面白い。
これまで、箔=金箔=金の茶室=絢爛豪華=雲の上の存在。
だったのが、急に身近になったような気がした。
さて、今回の展示会。
ターゲットは私と同じ、デザイナーや設計者。
これはもう、自分が感じたと同じ事を感じてもらうべきだ、と思った。
デザイナーにマテリアルをアピールする時のコツは、「いかにデザイナーに発想してもらうか」、なのだと思う。
そのためには、ただ完成品をきちんと並べて、「どうですか?」などと言うよりも、
いろいろと試したものをバーゲンセールのように並べて、「自由に見てください」と言う方が効果がある。
小細工は、無用。
なので、箔の種類を掲示した他は、大きな台に、いろいろなサンプルや試作品などを所狭しと並べることにした。デザイナーが見て、触って、匂いを嗅いで、じっくりと五感で感じられるように。
きっと、デザイナーの頭の中では、様々な発想、アイデアが駆け巡っているに違いない。
デザイナーに発想させるブース。
インテリア系のブースは、そうあるべき。
■CONCEPT
2007年11月にインテリア系展示会IPECでのブースデザイン。
金箔などを扱う金沢の企業である。
昨今ではインテリアの空間で使用されることも多くなってきていることから、インテリアのデザイナーやコーディネーター、設計者に対して「箔」を広めたい、とのご要望からデザインの検討を行った。
■「箔」についての認知を広めるブース
今回自分自身も「箔」を扱うブースをデザインするということで「箔」についての調査を行った。そこでこれまでは「箔」=「金箔」というシンプルな図式しか持っていなかったことに気づかされた。
箔というと「金箔」を一般的には想起するが、実際には銀箔やプラチナ箔、古代箔や虹彩箔などその種類は数限りなくある。そして、その箔をあしらった「素材」も紙に箔を貼ったもの、布やガラスに貼ったものなど多種にわたる。
今回のブースデザインに当たっては、まずその「箔」に対するデザイナー・設計者の認識を変えることを目的としたものとすることにした。
■遠目と近目
コスト的な制約がある中で、今回は遠目(遠くから見た際の視認性)への配慮として多様な種類がある「箔」の見本をシンプルに並べることにした。シンプルな壁面に社名と、金箔だけではない、多くの箔を一覧で見せることでまず、「箔とはいろいろな種類がある」ことを一瞥で分かるようにしている。
その上で、ブース内については細かく仕切ることをせず、2m×4mの大きなテーブル1つのみを設けて、その上に、さまざまな種類の箔のサンプルを並べることとした。このサンプルを来場者が自由に手にとってみられるようにし、文字通り体感してもらうことを企図している。大きなテーブルのみを設けて、サンプルを並べて、実際に手にとって体感してもらう方法は、シンプルではあるが、今回のような商材の場合、単純に「見せる」だけでなく、「触れて記憶に刻みつけていただく」には効果的な方法と考えている。