賃貸フェア2010|ブースデザイン実績|荒川技研工業ブース|ディーコンセプトデザインオフィス

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ARAKAWA HANGING SYSTEM-BOOTH
CHINTAI-FAIR2010|賃貸住宅フェア2010

会期: 2010年6月15日-16日
会場: 東京ビッグサイト/東5ホール 
デザイン:ディーコンセプトデザインオフィス/竹村尚久・根津歩美
施工: スイタ工芸

ブースサイズ:2m×2m×高さ2.7m

STORY|

ピクチャーレール。
昔から「ピクチャーレール」と言えば、マンションなどの住宅のオプションとして時々採用されている。

今回の荒川技研工業さんはそのピクチャーレールを扱う企業。

正確にはこの表現は正しくない。
そのピクチャーレールをベースとした、ワイヤーと「吊る」ための構成部材一式、つまりは「ハンギングシステム」を扱っているのがこの荒川技研工業となる。
業界内では知らない人はいない程有名な企業。

ワンルームのデザインを時々行っている。
荒川技研さんのこのハンギングシステムはかねてから、ワンルームの中で可能性があるのではないかと考えていた。

多様化した個性。
求められる「自分仕様にできる部屋」。
限られたスペースでのワンルーム。

そこには、ただ部屋を作っておしまい、ではなく、住まい手である学生や単身者が、自分の好みに応じて自分らしい「自分部屋」をつくるような、そんなちょっとした工夫があれば、差別化の一つとして必要なのではないか。そのような意図から、このハンギングシステムは大きな可能性を持っていると考えている。

そんな中、荒川さんより賃貸住宅フェア出展のご連絡があった。

これは、よい機会。

上記のようなコンセプトを表現するようなブースを作ろう、と考えた。
商品を売る、というより来場者となる大家さん・オーナーさんに「知恵」や「アイデア」を売る、という発想。
実際に住宅をデザインするデザイナーとメーカーとの「コラボレーションブース」。

賃貸住宅フェア出展の一つの形としてあるべき姿だと考える。

■展示の考え方
どのような展示の内容にすれば、お客様が「立ち寄ってみたくなる」展示ブースになるのか。何をどう展示すれば来場者の心に「響く」のか。このことを考えて展示計画を行った。
通常なら、シンプルに「ピクチャーレールによって壁面上部を有効活用しましょう」と表現してしまうところであるが、それではオーナーや管理会社が中心の来場者の心には響かない。「コストがかかる」「オシャレにしたい時には利用してみたいね」この辺のコメントが予測される。
来場者が求めており彼らが欲しているものは何か。
そこで、今回の展示方法は「このハンギングシステムを用いれば、安価な費用で、物件の差別化を行えます」という触れ込みで来場者の心に「響かせる」ことを企図した。

■ブースデザインの手法
上記の考え方をベースとして、まず来場者の動線を考慮してブースの基本形態を定めた。通路に向かって右手に展示会場の入口があるため、基本的に来場者の流れは右から左へとなる。そこで、ブースは右に向かって開いた形状の2面構成(L字)とした。
動線的に見て、メインの面は通路に対して垂直な方の面。
入口方向からやってきた来場者には、まずこの面が見えることになる。
そこで、その面にワンルームでのハンギングシステムの「使用例」を展示することとし、その場所に具体的な生活感を出すこととした。ワンルームの生活感なので、イメージは20代後半くらいのイメージ。加えて来場者特性を見ると「男性」が多いことから、敢えて「20代の女の子の部屋」のイメージをその場所に表現することとした。
ちなみに展示に使用した小物系は、ワンルームに実際に住む年齢の女の子が買うであろう、100円ショップや有名ライフスタイルショップで購入し、並べてみた。白い壁面としたため、赤の色を多用し、色でも来場者の目に入りやすいように配慮している。
ブースの高さは2.7m。上部の壁面は遠くから見る際のキャッチとして重要であるため、その場所には読みやすく「HANGING SYSTEM」と日本語で「ワンルーム/差別化の手法に有効です」と分かり易く掲示した。遠目から見ると女の子っぽいイメージと、分かりやすい文字で、来場者が思わず立ち止りたくなるようになっている。
遠くから見た時の印象とキャッチ。そして近づいてからの「女の子っぽい」設え。そして「差別化に有効」の言葉。これらによって、来場者に対して、「賃貸の空室率対策としてこのような手法があります」と提案し、来場者に「何か」を感じさせる。
そして気になった来場者は立ち止り、ブース内を見渡し、スタッフに声を掛ける。
「人」の前にまずブース自体が人を引き寄せるようにする。
ブースデザインを行う際にはまずこれが大切と考える。




POINT

賃貸住宅フェアの来場者は、賃貸物件のオーナー様や管理会社が中心。
そこで、どのような内容の展示を行えば、来場者に「響く」のか。このことを関係者で話し合ってブースとしてまとめることとした。動線的な視点から、ブースを2面の構成とし、1面を「ワンルームの差別化の手法」についての展示。もう1面を物件パネルをセンスよく行える、という内容の展示としている。

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